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多彩な用途に対応

特殊なろ材設計で多彩な用途に対応

JNCフィルターのカートリッジフィルターはろ材設計と品質管理により、明確にグレード分けが成されています。そのため、JNCフィルターの製品を使い分けることで、最終ろ過液の調整が可能となり、さまざまな用途に活用できます。

例:お茶の「おり」成分をろ過して、味わいをコントロール

下の3つの写真は、お茶をろ過したBMフィルターのろ材断面の写真です。 各フィルターはお茶の渋み成分を構成する「おり」を捕集しています。BM-03はろ材表面のみが着色していますが、その成分のほとんどを捕集していると考えられます。一方BM-10 は、もっとも細かい粒子を捕集する内層部分まで着色しているため、ある程度の成分が流出している可能性がうかがえます。BM-07 の着色はBM-03とBM-10の中間です。

フィルターによるろ過により、より多くの「おり」成分を捕集すれば、お茶の味わいはよりまろやかに、その逆はより渋い味になります。このようにフィルターのグレードを変更することで、捕集量を制御でき、ろ過液の品質をもコントロールすることができるのです。 これは、当社のフィルターが明確にグレードを設計していることで可能になることです。このようなろ過液の品質をコントロールする技術は、塗料・インク・コーティング液・食品などのろ過工程に広く応用されています。

お茶の「おり」成分をろ過して、味わいをコントロール

例:1本のフィルターでさまざまな粒子の段階ろ過が可能

当社のBMフィルターは、ろ過層の外側から内側に向けて太い繊維から細い繊維に連続的に勾配をかけることで、大きい粒子から小さい粒子まで、各層ごとに捕捉できる構造をもっています。これによりBMフィルターは、段階ろ過を1本のフィルターで実現する画期的な機能をもっています。

下の図1、2は、異なる地域の地下水をBMフィルターでろ過した結果です。 地下水のため、地域によって捕集物に違いが見られます。図1(A社)の地下水は大きな粒子が多く、表層の着色が強いのに対し、図2(B社)の地下水は大きな粒子は少なく、内層の着色が強く見られましたが、いずれのフィルターもお客様の要求は満たしました。 どちらのフィルターも、表層では太い繊維が10~50μmの粒子を捕集し、内層では細い繊維が3~10μm程度の粒子を捕集していることも確認できました。繊維が表層から内層にかけて連続的に細くなっているので、捕集粒子径も連続的に小さくなっているのがわかります。このようにBMフィルターは段階ろ過を一本のフィルターで実施でき、かつ多様な粒度分布に対応できるフィルターです。

図-1 A社地下水ろ過後のBM-05

図-1 A社地下水ろ過後のBM-05

図-2 B社地下水ろ過後のBM-05

図-2 B社地下水ろ過後のBM-05

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